ピースローブギャラリー
小さな命の輝きを伝えたい「子どもたちの肖像」
2008年 東京
広告の撮影スタジオで10年ほど働いた後に、独立。
撮影スタジオでの10年間は本当に目が回ってしまうぐらいに忙しかった。
毎日過密なスケジュールを組んでおり、朝から夕方まではロケ撮影、夜からはスタジオ撮影と脇目も振らずひたすらにシャッターを切っていた。その後、夜中にフィルム整理やら画像処理などの入稿準備。ようやく写真の実務作業が終わると、深夜には見積書作成、請求書作成、伝票の整理、経費の入力、たまったFAXやメールをチェックして返信して・・・やらなければならない写真撮影とそれに付随する雑務の両方が膨大にあった。気がつけば朝日は昇り始めて、また翌朝の撮影が始まる。カメラマンとして、ビジネスマンとして、毎日休むことなく働き続けた。
おかげで職業カメラマンとして必要な事のほとんどをこの時に学ぶことができた。
ただ「何を撮りたいのか?」なんて考える暇もなかった。
アンパンマンの著者・やなせたかし先生を撮影する機会があった。
やなせ先生の書くオープニングテーマ「アンパンマンのマーチ」
「なんのために生まれて なにをして生きるのか♪」
娘が生まれて、僕はパパになった。
娘はテレビのアンパンマンに夢中で、パパは娘の横顔に夢中だ。
アンパンマンの勇気は娘を笑顔にして、娘の笑顔はパパを元気にさせる。
写真を撮る人。写真に写る人。写真を見る人。
写真に関わるみんなが元気になれるといいなと思う。
泣いても笑っても子どもの溢れるエネルギーは大人に勇気を与え「今日もがんばろう!」と前向きにさせてくれる。
エネルギーがいっぱいに詰まった写真でみんなに元気を与えることができたらと思います。
P-throb Suzuki
2008年1月